01. はじめに

このマニュアルの対象

プログラマ向けというより、エンジン紹介・できること・命令の全件を知りたいときは 公式マニュアル を使ってください。本冊は作成の手順に絞っています。

LUMINA は Windows 専用ではありません。
現在 Windows / Steam / Android / ブラウザ で起動できます。同じシナリオ・素材・開発データを共有して制作できます。
Linux / iOS / PlayStation系 / Switch系は開発中です。また完全互換ではないため、プラットフォームごとに一部の機能差があります。

LUMINA でできること(制作者視点)

できること担当する仕組み
背景・立ち絵・イベントCGシナリオ命令(bg / chara_show / evcg_show など)
台詞・名前表示・クリック待ちシナリオの文章(行頭タブの行)と name
選択肢・分岐choice / #select_add / if / #if など
BGM・SE・ボイスbgm / se / vo など
タイトル画面・設定画面システムスクリプト(Title.* など)
セーブ/ロード・環境設定システム側+ゲーム内 UI
バックログ・オート・スキップ組み込み済み。プレイヤーがいつでも使えます(書かなくても動きます)
クイックセーブ・オートセーブ組み込み済み。区切りで autosave と書くこともできます(10章)
多言語system\Localization.txt と data0\lang(環境設定で切り替え)
フローチャートsystem\Flowchart.txt。到達は setflowflag で記録します
ルール画像の場面切り替えdata7\rule の白黒画像を使う bg / wipe / trans
動画data8 に置き、movie 命令で再生します
育成・恋愛シミュレーション(週ごとの予定・能力・好感度・デート・行事・結末を、設定ファイル 1 つとシナリオで作れる)sim_ で始まる命令(設定ファイルは data0\sim)

マルチプラットフォームの前提

観点説明
共通資産data0〜data8 のスクリプト・画像・音声を共有して使います
共通フローまず Windows で 1 つのシナリオを作って確かめ、そのあと各プラットフォーム向けにビルドします
注意点Windows で使える機能でも、Android / ブラウザでは制限される場合があります
学び方まず共通部分を覚え、あとからプラットフォーム差を確認するのが安全です

スクリプトは2種類

混同しやすいので、最初に区別してください。

シナリオスクリプトとシステムスクリプトの違い
キャプチャ差し替え images/01_script_types.png

シナリオ .txt とシステム .txt の違い(エディタ画面やフォルダ比較)

図1: シナリオスクリプトとシステムスクリプト — 差し替え: images/01_script_types.png
シナリオスクリプトシステムスクリプト
何を書くか本編の進行(絵・音・台詞・分岐)起動・タイトル・設定・UI
置き場所data0\scenario\*.txtdata0\system\*.txt
書き方行頭の命令+行頭タブの文章// @lumina +関数・System.*(古い // @tjs も可)
例feature_demo.txtInitialize.txt / title_enhanced.txt

本冊は シナリオスクリプト が中心です。システム側で知っておくのは、タイトルから本編を開く 1 行だけで十分です。
その行は system\title_enhanced.txt の 228 行目付近にあります(03章)。

// タイトルの「はじめから」から呼ぶ(システムスクリプト側)
System.loadScenario("scenario/あなたのシナリオ");

System.loadScenario は、前に遊んだ回の変数を空にしてから始めます。

起動から本編までの流れ

PreInitialize→ startup→ Initialize→ logo_enhanced→ title_enhanced→ シナリオ

タイトルの「はじめから」で System.loadScenario が呼ばれ、シナリオが始まります。
シナリオが end に来るか、最後の行まで進むと、自動でタイトルへ戻ります。詳しくは 02章 を参照してください。

学習の進め方

  1. 02. 環境とフォルダ で「どこを触るか」を把握する
  2. 03. 最初のシナリオ で最短の1シーンを書く
  3. 04. よく使う命令 で表現を広げる
  4. 05. 次のステップ で feature_demo と公式資料につなぐ
  5. 06. フラグと分岐 → 07. マクロ → 08. タイトルと設定 → 09. 命令ダイジェスト → 10. セーブとロード で実践を深める
  6. 詰まったら 公式第10章・第11章 と feature_demo を見る